特定行為とは
特定行為は、厚労省が定める診療補助の38行為を指します。看護師が手順書により行う場合には、実践的な理解力、思考力及び判断力並びに高度かつ専門的な知識及び技能が特に必要とされます。(参考:厚労省「特定行為とは」より)
特定行為修了看護師とは
特定行為修了看護師とは、あらかじめ受けていた包括指示に従い、医師や歯科医師の判断を待たずに、一定の診療補助業務(特定行為)が実施できる看護師です。特定行為を行うには特定行為についての研修を修了する必要があります。
特定行為修了看護師は、医師や歯科医師による手順書のもとで特定行為を行いますが、その行為は、実施可能な21区分38行為として明確に定められています。特定行為修了看護師は、これらの行為を医師の指示を待たずに行えるため、患者の状況に迅速に対応することができ、タスクシェアの促進にも寄与します。(参考:厚労省「特定行為に係る看護師の研修制度の概要」より)
ソフィアメディの
特定行為修了看護師
特定行為研修制度が2015年に創設され、毎年修了者も増加傾向にある一方、訪問看護で活躍する修了者の数は病院の10分1にも満たず*、在宅での実践例も内容が限られています。そんな中、ソフィアメディでは研修修了者が7名、現在研修中のスタッフも2名在籍しています。(2024年12月時点)
在宅で安全に特定行為の実践ができるよう、時間をかけて社内体制の整備を行ってきました。特定行為研修修了者の活躍の場を拡げ、在宅療養される方がお困りの事例を1つでも多く解決していきたいと思います。(参考:厚労省「特定行為研修の組織定着化支援事業開始の経緯」より)
看護師特定行為の意義
訪問看護では特に医師への報告から指示受けまでのタイムロスが多くなるため、事前に手順書を作成し医師の判断を待たずに医行為が行える特定行為は、こうした問題を解決させる手段と言えます。
ソフィアメディでは、今後の在宅医療の推進において特定行為が必要不可欠な役割を果たすとの認識のもと、その普及を積極的に進めてまいります。また、在宅において特定行為を実践する際に課題となる医療安全体制について、弊社では以下の実施フローに基づき実践をしています。在宅でも安全に特定行為が活かせる環境を今後も創り続けます。
実施フロー
一部抜粋のため実施内容の全てではございません。
実行者 | フロー | 備考欄 |
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特定行為実施者 【準備・社内手続き】 |
特定行為研修修了者による、特定行為実施対象者のアセスメントの上、介入効果ありと判断 1回目の社内手続きを行う |
【必要書類】
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【書類作成・依頼時注意点】
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特定行為実施者 審議会 |
審議会メンバーで依頼内容確認 「特定行為実施検討カンファレンス」の実施内容 【内容】
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特定行為実施者 【主治医と連携】 |
主治医に特定行為実施に向けてのご相談(※主治医から直接依頼が来たケースは2.3から)
【内容】
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特定行為実施者 【社内手続き2回目】 |
特定行為実施前2回目の社内手続きによる最終確認
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【各種書類】
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特定行為実施者 【実施後報告】 |
実施後
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【手順書※】 半年に1度作成、次回に向け準備 |
特定行為実施者 【継続介入】 |
継続的に特定行為を実施する場合、申請は省略し、実施後報告のみ行う ただし、以下の場合は再度申請手続きを行う
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※手順書 手順書ひな型一例(胃ろうカテーテル交換)
特定行為修了看護師一覧
田中 隆司Takashi Tanaka
所属:小竹向原
修了区分:気管カニューレ、人工呼吸器、創傷管理、ろう孔管理
宮﨑 敬太Keita Miyazaki
所属:金沢西
修了区分:栄養水分管理、血糖コントロール、創傷管理
福田 安津子Atsuko Fukuda
所属:東が丘
修了区分:栄養水分管理、気道確保、循環動態薬剤関連、人工呼吸器、動脈血液ガス分析
藤田 優Yu Fujita
所属:小倉
修了区分:PICC管理
石橋 由美子Yumiko Ishibashi
所属:天白
修了区分:在宅パッケージ