訪問看護の職種紹介訪問言語聴覚士
訪問言語聴覚士の仕事について
ご利用者さまのご自宅を訪問し、「話す」「聞く」「食べる」といった日常生活に欠かせない機能の維持・回復のサポートを行います。病気や加齢などによりコミュニケーションや摂食・嚥下機能に困難を抱える方に対し、お一人おひとりの状態に応じたリハビリを行います。
1日あたりの訪問件数は5~7件程度で、移動はエリアによって自転車または自動車となります。iPadと携帯電話を1人1台ずつ貸与しており、訪問先でも電子カルテによる情報確認・記録、先輩や管理者との相談がスムーズに行える体制です。

訪問言語聴覚士の具体的な仕事内容は?
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摂食・嚥下の練習
嚥下評価をもとに、口腔体操や姿勢調整、食形態の工夫などを取り入れ、安全に「食べる」機能の維持・回復を目指します。
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発声・発語の練習
失語症、構音障害、音声障害などをお持ちの方に対し、発声練習や会話訓練を通じて、コミュニケーション能力の向上を支援します。
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個別性に合わせたリハビリの提供
脳血管障害、神経疾患、加齢による機能低下など、多様なケースに対応し、ご本人の生活背景や目標に即したプログラムを提供します。
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ご家族・介護者への助言
ご本人の状態に合わせた接し方や食事介助方法、コミュニケーションの工夫などをわかりやすく伝え、ご家庭での支援につなげます。
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担当者会議、退院時カンファレンスへの出席
連携先医療機関の医師やケアマネジャー、リハビリ職などと会議に出席し、ケア方針を共有します。チーム医療の一員として、ご利用者さまの生活を支えます。
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地域連携活動
地域の医療・介護関係者と連携を深め、言語聴覚士の専門性を活かした支援体制の構築に貢献しています。
訪問言語聴覚士の1日の流れ
1回の訪問時間はお客様により30分・45分です。
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9:00
出社・午前の訪問
ステーションのスタッフ全員で朝礼を行います。 その後、その日の訪問ルートの確認やお客様の情報収集をして訪問に出かけます。 午前の訪問は2~3件程度です。
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12:00
お昼休憩(60分)
ステーションに戻り休憩。 昼食は自宅から持参したり、近くで買うなど自由です。 訪問の合間に公園で昼食をとるスタッフもいます。
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13:10
午後の訪問
訪問の合間に報告書や記録を作成することで、効率的に業務を進めます。午後の訪問は2~4件程度です。
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17:45
記録・情報共有
ステーションに戻り記録 管理者へお客様の報告・相談
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18:00
業務終了・退社
訪問看護 訪問言語聴覚士のキャリアパス
入社後に歩むことができるキャリアパスの一例をご紹介します。
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訪問言語聴覚士
ご利用者さま一人ひとりの状態に合わせた専門的支援を実践。安心して独り立ちできるよう、段階的なサポート体制が整っています。
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主任
若手スタッフの指導や、チーム内での連携調整役としての役割を担います。
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エリアマネージャー
複数の事業所を管理するマネジメント職。担当エリアの収支管理や事業所開設などに携わる経験ができます。
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本社スタッフ
教育・採用・人事・広報など様々ある本社組織へキャリアチェンジするケースもございます。
※希望と適性に応じて、施設勤務の経験を活かした本社勤務(採用・教育部門など)に異動するケースもございます。