「訪問看護をやりたい!」という想いを持つ仲間が続々と集まってきているソフィアメディ。中には、「今まで病院でしか働いたことがない」「病院での経験も数年程度」といった、キャリアの浅い若手層のスタッフも数多く活躍しています。 そうした新人さんに対し、現場ではどのような教育・フォローを行なっているのでしょうか。今回は「看護経験2年、しかもオペ室経験のみ」という新入職スタッフを受け入れた、ステーション光が丘の管理者Mさんにインタビュー。入職後のフォロー体制やステーション全体の組織づくりについて、お話を伺いました。
※2021年12月時点の記事です。
採用の話も、スタッフみんなに共有。新人はステーション全体で育てるスタイル
─現在、Mさんが管理者をされているステーション光が丘の雰囲気について教えてください。
Mさん:現在スタッフは全部で16名。みんな明るくて元気で、ちょっとうるさいくらいのステーションです(笑)。年齢層は20代〜30代が多く、もともと訪問看護の経験があったのは私を含めて3名のみ。あとは病院で数年勤めてから転職してきた人が多いですね。
─若手が多いチームですが、どんな教育やサポートを心がけていますか?
Mさん:とにかく、ステーションの雰囲気づくりを大切にしています。孤立してしまう人が出ないように、一人ひとりに毎日こちらから声をかけるようにしていますね。
新しいスタッフを迎え入れる際にも、ステーション全体に関わることなので、私の一存では決めません。事前に「どんな人と一緒に働きたいか」をみんなに聞いておき、その上で「今、こういう人が入職を考えて下さっていて…」と既存スタッフに共有し、意見を聞きます。
今年、看護師歴2年でオペ室経験しかない新人さん(編集部注・入社条件は時期などにより変動します)が入職した際にも、事前に「経験は浅いけど、みんなで協力しながらやれないかな?」と相談させてもらいました。みんな「やる気があるならOK!」と受け入れてくれたので、そのままお迎えすることに。このワンクッションがあったので、入る前から「私たちで育てよう」というみんなの意識づけもできたと思います。
─素晴らしい取り組みですね!その意識があれば、新人さんに何かできないことがあっても、周りがすぐフォローに入れそうです。
Mさん:そうですね。看護ミーティングなどでも、最初からはできないという前提でどう育てていくかをみんなで話し合っていました。
個々の強みを活かし、役割を分担。スタッフ全員がステーション運営の当事者に
─新人さんが独り立ちするまでは、どんな研修やサポートを行っていますか?
Mさん:しばらくは先輩の訪問に同行し、慣れてきたら今度は新人さんがメイン、そこに先輩が同行する形にシフトしていきます。色々なお客様にたくさん同行して、そろそろ大丈夫かなと思ったら「どのお客様なら、自分一人でも行ってみようかなと思える?」と本人に聞き、行きやすいところから徐々に独り立ちしてもらう感じです。
もちろん、「もう少し勉強したい」という希望があれば、自分でどんどん同行を組んでもらってOK。ちなみに先ほどお話しした新人さんは入職して5ヶ月になりましたが、難易度の高い方に関しては引き続き同行してもらいながら、今は1日4〜5件を一人で回っています。
─他にも何か育成で心がけていることはありますか?
Mさん:訪問以外にも、一人ひとりに何かしらの役割を持ってもらうようにしています。経験の浅いスタッフにもそれぞれの強みがあるので、そこを活かしてあげたいなと思っていて。
─役割とは、具体的にどんなことですか?
Mさん:例えば、スケジュールを調整する係、日報を取りまとめる係、ミーティングを取り仕切る係、環境整備係など。スタッフの数だけ係をつくり、管理業務の中でもみんなに任せられるものはどんどんお願いしています。
その割り当ても、事前に面談でやりたいことを聞いておき、それを踏まえて決めるんです。例えば、「もっと勉強したい」と言っていた人に、勉強会の資料作成を任せてみたり、というように。
病棟、外来、老人ホームを経て、ついに叶えた訪問看護の夢
─では、Mさんが訪問看護を始めたきっかけはなんだったんですか?
Mさん:看護学生の頃からずっと「いつかはやってみたい」と思っていました。お客様の生活の場に入って看護をするという、個別性の高さにすごく惹かれていて。ただ、「訪問看護師をやるなら、もっと経験を積んでからのほうがいいかな」との思いから、病院勤務を続けていました。
そんな日々に変化が生まれたのは、家族の転勤で上京したタイミングです。当時、娘はまだ3歳。東京の病院に転職しようとしても、幼い子どもがいるとなかなか面接に受からなくて…。唯一、内定をくれたのが老人ホームでした。
他に選択肢がない中で始めた仕事でしたが、その老人ホームでは入居者様がご自宅に近い生活を送っていて、偶然にもやりたかった訪問看護の夢に少しだけ近づけた気がしました。そんなことを考えていたら、ちょうどリハビリ特化型の訪問看護ステーションからお誘いをいただき、ついに夢を叶えることができたんです。
最期まで自分で看たい。24時間体制の訪問看護に惹かれ、ソフィアメディへ
─その夢が叶った環境を離れ、また転職しようと思ったのはなぜですか?
Mさん:前職の訪問看護ステーションは、土日休みで夜間対応もありませんでした。だからお客様の症状が悪化したり、看取りの時期に入ったりすると、次第に自分たちの手には負えなくなってきて。それで24時間体制のところにお引き渡しをすることになったんです。
でも、お客様から「このまま引き続き看てもらいたい」と言われたり、引き継ぎがなかなかうまくいかない様子を見たりしているうちに、「やるからには、中途半端なことはしたくない。最後まで自分で看たい」と強く思うようになりまして。それで、私も24時間体制の訪問看護に移ろうと心に決めました。
─なるほど。では、365日・24時間体制の訪問看護をしている会社の中から、ソフィアメディを選んだ決め手は何でしたか?
Mさん:実は転職を考えていたタイミングで、ソフィアメディのスタッフさんからちょうど光が丘にステーションを新規オープンするという話を聞きまして。
以前からソフィアメディの雰囲気も知っていて「楽しそうだな」と思っていたので、すぐにリファラル(社員紹介)で入職することを決めました。ちなみにその後、私自身もママ友を誘って入ってもらった経験があります。自分たちが楽しく働いている姿を見ていただくことが、仲間が増えていくことにもつながるのかもしれませんね。
「訪問看護が楽しい」と思えるステーションを、仲間と一緒につくりたい
─最後に、今後の目標についてお聞かせください。
Mさん:最終的には、管理者の自分がいなくても回るステーションづくりを目指しています。その上で、一人ひとりにとって働きやすく、「訪問が楽しい」と思えるステーションにしていきたいです。
スタッフが嫌な気持ちになると、お客様先でも態度に出てしまいます。でも逆に、常に楽しく、モチベーションが高いままお客様先へ行ければ、サービスの質も自然と高まるはず。だから私は、楽しく働けることが一番だと考えています。
そして私自身も、チームのみんなと一緒に訪問看護を楽しんでいきたいです。今でも初めて挑戦することもありますし、「こうやってみよう」「ああやってみよう」とスタッフから色々な知恵を共有してもらう機会もあります。若いスタッフのほうが物事を柔軟に考えられたり、私が気づかなかったことに気づいてくれたりすることも意外と多いんですよ。
訪問看護は、1つのケアでも何通りもの方法があります。10人いれば10通りの考えがあり、お客様ごとに「どの方法が、ご本人やご家族にとって最善の選択肢か」をみんなで考え、より良いサービスを追求していく楽しさを味わえる仕事です。だからステーションに仲間が増えてきて、その魅力をさらに感じられるようになりました。
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