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研修

リハビリとは”失いかけたアイデンティティを取り戻すプロセス”。 「安定した歩行を可能にするための新しい理学療法体系」について学びました。

寒さが厳しくなり、曇り空の12月21日(土)の日中、専門職を対象に、社内外合わせて約60名の皆様にソフィアメディセミナー「安定した歩行を可能にするための新しい理学療法体系」にお集まりいただきました。

今回講師としてお招きしたのは、国際医療福祉大学大学院 保健医療学専攻 福祉支援工学分野 教授としてご活躍をしていらっしゃる、理学療法士の石井 慎一郎 先生です。

■本日の内容■
①ヒトはなぜ転ばずに歩けるのか?
②環境からの変更要求に応じた動作制御
③介護保険事業におけるリハビリテーションの目的とは?
④質疑応答

まずは、「人はなぜつまずいても転ばないのか?」という身体の仕組みについての話をしてくださいました。歩行をする際に「目標ZMP」と呼ばれる理想的な足の着地点からズレた場合でも、元の姿勢に戻ろうとする慣性力によりバランスが修正されるため、多少つまずいたくらいでは転倒しないようになっているとのことです。
力学的観点や脳の機能に焦点を当てた石井先生の丁寧な解説により、複雑な歩行のメカニズムを理学療法士以外の職種の方でも理解しやすかったのではないでしょうか?

次に、高齢者の椅子に座る際の正しい導き方を石井先生の実演を交えてご講義いただきました。椅子まで歩行してから座る場合、最適な動作の繋ぎ目のプログラムを提案することにより転倒のリスクを減らすことができます。実際に高齢者の方の動作パターンを石井先生が実演してくださったおかげで、容易にイメージをすることができたかと思います。

その後、介護保険事業におけるリハビリテーションの目的の話をしてくださいました。
リハビリテーションは運動すること、自立支援とは残存機能を高めてできるADLを増やすことだという誤解が蔓延していますが、正しくはリハビリテーションとは言い換えると「失いかけたアイデンティティを取り戻すプロセス」のことであると石井先生は仰いました。

最後に、リハビリテーションのゴール設定をする際は、「成し遂げようと目指す事柄」「最終的に目指す到達点」「そのことを達成する意義」の3点を考慮して決めていくとよいというコツをご教示いただきました。
明日からの業務でこの考え方を早速参考にしていただきたいと思います。

ソフィアメディではお客様・地域の皆様から信頼し続けていただけるよう、様々な研修を実施してまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

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