2018.11.9
【教育トピック】精神科訪問看護の講義で、精神疾患のお客様にどのように考えて接していけばよいのかを学びました!
紅葉が見受けられる時期になった11/7(水)の夕刻、業務を終えたソフィアメディ(株)の専門職と総合職約50名が一堂に会し、第6回フォローアップ技術研修<基礎編>を開催致しました!
前年度まで毎月1回開催していた技術研修ですが、今年度からは入社時期・臨床経験などに応じて対象者をしぼり<基礎編>と<実践編>の2部構成で開催しています♪
本日の内容は<基礎編>「精神科訪問看護」です。
今回の研修ではただ知識を身に着けて頂くだけでなく、精神疾患をお持ちのお客様に対し、どのように考えて接していけばよいか、皆さんで考え学ぶ研修にしたいという目的で行いました。
講師を務めたのは、ソフィア訪問看護ステーション等々力 古谷管理者です。
【本日の内容】
*精神科訪問看護のこころがまえについて
*リカバリー志向について
*家族への援助について
*コミュニケーションについて
*精神科訪問看護での注意点
まず初めに、古谷管理者は「精神科訪問看護のこころがまえ」についてお話してくださいました。上手くいく精神科訪問看護をするためには、精神症状のみを捉えるのではなく、症状の背景を含めて捉えることが重要であると講じました。
また、精神科訪問看護では巻き込まれに注意が必要です。巻き込まれないための工夫としては、自分の感情やこころの疲れに目を向けて物理的・心理的な距離を意識し、支援者がゆとりを持つことが必要とのことでした。
次に、家族の援助についてお話してくださいました。例えば統合失調症という病気の再発率はご家族の対応に大きく影響します。
家族援助には、ご家族の感情表出(Expressed Emotion)にも背景があるのを理解することが大事です。具体的に言うと、ご家族が高EE(高い感情表出)であればある程お客様の症状は悪化していく傾向にあるため、改善策としてはご家族とお話をする機会を設けたり、福祉サービスの導入の検討が良いと仰っておりました。
また、コミュニケーションについては、お客様に対して聞きづらい症状を確認するコツとして、普遍的な症状のヒアリングから広げていき、クッションを入れつつ聞きにくい症状を探るという手法の紹介や、症状を取り扱う場合は外在化を意識するのが大事であると仰っておりました。
最後に、精神科訪問看護での注意点について触れました。
1.本人が聞き飽きている対応はしない。
2.薬を服用していない時の対応は、慎重に行う。
3.出来るだけ、抱え込まず地域と連携する。
以上の3点が大切であると仰られました。
1で具体的な事例を出すと、アルコール中毒のお客様には今まで何度も言われてきたであろう「お酒は止めましょう」とただ伝えるのではなく、本人を肯定してあげるような声掛けをしてあげるのも時には大事であるとお話されました。
今回学んで頂いた精神科訪問看護に関する知識を、是非明日からお客様の為に活用してもらえればと思います(^-^)
ソフィアメディでは、入社以降、時期・段階・立場に応じて、様々な研修メニューを取り揃え、社員の長期就業とキャリアアップを支援しています。専門職向けの症例検討、技術研修といったフォローアップだけでなく、マネジメントやマーケティング、リスクマネジメント、人間学にいたるまで実践で役立つ研修に拘ったメニューを実施しております。今後も研修レポートに是非ご注目ください(#^^#)
今後もスタッフ一同自己研鑽を重ね、日々ケアをさせて頂いているお客様とご家族様、そして地域の皆様の、生きがいの創造に寄与して参ります!!
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